カテゴリー: 社長の読書

悪名の論理―田沼意次の生涯:江上照彦(著) 松平定信と大衆におとしめられた改革派政治家

成り上がり者で天才の田沼意次と徳川吉宗の孫にして秀才の松平定信や庶民のルサンチマン

メディアや権力にマインドコントロールされずに、独立自尊の起業家を目指すならば田沼意次の功績も再評価しなければならないだろう。

日本の先人の築いた歴史を学び、さらには自身の成長の糧にしたいものである。
戦国武将ばかりを追っかけるミーハー歴史ファンも卒業して、戦時ではなく平時の政治や経済にも関心を持つべきか。


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岩崎弥太郎と三菱四代:河合敦(著) 龍馬伝その後の三菱財閥史

初代弥太郎、二代目弥之助(弟)、三代目久弥(子)、四代目小弥太(甥)

龍馬伝は、三菱創業者の岩崎弥太郎から見た坂本龍馬というつくり方をしている。起業家でもあった政治家・坂本龍馬と、政治にかかわり、利用し、翻弄された岩崎弥太郎。

さても三菱といえば、三菱東京UFJ銀行、三菱商事、三菱重工業を筆頭に、「三菱」がつくほとんどの企業群の、巨大なグループである。
また三菱がつかないところでは、日本郵船、新日本石油、東京海上日動火災保険、旭硝子、ニコン、キリンホールディングス(旧麒麟)などがある。


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石田梅岩『都鄙問答』の商家資本主義 石門心学と日本経済政策史

顧客第一主義、利益追求、能力給と非世襲の経営者。革命的な商人道

龍馬伝を見ていると、よくぞ短期間に欧米列強に対抗できる国家をつくり、大産業を興したと、あらためて驚嘆を禁じえない。
失礼ながら、東洋では植民地化されたことのない希有な、島国住人の優秀性を感ずるところである。

ある本で知ったのだが、江戸時代にすでに醸成された資本主義のエートスとなった石田梅岩の『都鄙問答』を、解説書で読んでみた。
石田梅岩以降に世間に広まった「石門心学」が、徳川幕府の封建制度の下での商人道が、明治維新後の起業家を輩出させたのではという期待である。

著者の由井常彦氏は、家父長的で村社会的な労使一体で株主無視の企業こそが、日本の繁栄のベースとなったと、礼賛している。
つまりは、世界標準の株主資本主義を否定し、市場原理主義や格差のないパラダイス日本を持ち上げている。

これは、まったく納得できないし、市場=消費者無視で、企業の経営者と労働者だけが生き残る仕組みを称揚するのは、嘔吐感をもよおしてしまう。

だがしかし、著者のイデオロギーとは別に、著作はいろいろ物語ってくれた。それをかいつまんで書いておく。


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日本社会の歴史的転換とムラからマチへ、安心から信頼へ イノベーションなき経営者・社長の悲劇

歩く部課長と跳ぶ経営者と。ムラ人が攻撃する構造改革や市場原理主義やアメリカ型資本主義は必ず日本に根付く

日本は、遅かれ早かれ、世界標準の資本主義と、市場経済を受け入れるようになる。今は、その過渡期であり、まるで宗教戦争の様相となっている。

また、起業家のアニマルスピリットなどは、部課長には備わらず、イノベーションできる経営者、社長は必ず跳ぶ。


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会社のつくり方:成毛眞 異色の起業方法論、社長のあるべき姿

物作りより物売り、技術系社長より営業系社長の方が会社は持ちこたえる

最近、マイクロソフトの元社長、現投資顧問会社インスパイア社長の成毛眞氏の本を読んでいる。はまっていると言ってもいいだろう。かといって信者になっているわけでもない。

スモールビジネスの社長は、回りに知識や教養を持つ者がなかなかいないだろうから、読書は習慣化した方がいいと思う。


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日本軍のインテリジェンス:小谷 賢(著) 戦前・戦中・戦後そして現代の無「知」な日本人

情報の後進国の日本の問題は、大から小まで、組織から個人まで「戦略」がないこと

マーケティングも含め、あらゆる企業活動は、他の企業との競争であり、暴力によらない戦争ということになる。

今、いろいろなかたちで、戦争に勝てなかった日本が分析されつつあるが、ひょっとしたら日本人のDNAが問題なのかと思えてしまう。

要するに、地球滅亡まで日本からは決して、インテルやマイクロソフト、アマゾンやアップル、グーグルやツイッターは生まれて来ないかもしれないのである。


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2009年に読んだ本ベスト10 著者は成毛眞、本はブラック・スワンがベストか

戦略を持たず、リスクを無視し、不確実性など思いもよらない日本人

情報の入手経路は、実は偏っているのだが、振り返ってみると、充実した読書体験の一年だったと言える。

それにしても、私はゆえあって読売新聞の読者なのだが、読売の書評で買った本、買いたくなる本がないということが、感慨深い。


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大人げない大人になれ! :成毛 眞 (著) ある種の運命を変える一冊かも

掉尾の書評集ビジネス本2冊が脳天直撃。やはりマーケティングは戦争なのだ

最近、成毛眞にはまっている。

といっても私は信者ではない。

また、かのWindows 95時代の日本マイクロソフトの社長であったと、脳天気に心酔しているわけでもない。

テレビに出てくるようなコメンテーターの輩は言うに及ばず、売れる本を書くヤツ、有名なヤツ、日本のそういった連中と取り巻きがあまりに下らなさすぎて、自分が目標として尊敬できる日本人は、成毛眞くらいしか見あたらないのである。


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ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質: ナシーム・ニコラス・タレブ

経済学者には政策も株式取引もまかせられない。ノーベル賞もインチキの集大成

私は、前の1円株式会社の社長ブログで、偶発性について、人生や経済や歴史の不確実性について、折にふれエントリーしてきた。

タレブの『ブラック・スワン』は、今の時代や私にとって偶然の出会いではあるのだろう。
昔も、こういった「不確実性」をうったえ、科学と称した均整のとれた理論のバカバカしさを喝破した人はいくらでもいるのだから。


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悪の遺伝子 遺伝子は脳を設計し、人格や感情や思考や行動のアルゴリズムとなる!?

環境は悪の遺伝子のパンドラの箱を開けるだけ。悪人は生まれながらの悪人であり更生できない!?

悪の遺伝子―ヒトはいつ天使から悪魔に変わるのか: バーバラ・オークレイ, 酒井 武志

先ほど読み終えた本。

まったく清涼感のない、逆に重苦しい読後感が…


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